チューリップを育てていると、「花壇に植えっぱなしでも来年咲くのか?」という疑問に必ず突き当たります。結論から言えば、日本の一般的な気候条件下において、標準的な園芸品種のチューリップの植えっぱなしは極めてリスクが高い選択です。
チューリップの原産地は中央アジアの乾燥したステップ気候や高原地帯であり、夏は雨がほとんど降らずカラッとしています。一方、日本の初夏から夏は高温多湿な「梅雨」と猛暑が続きます。土の中に球根を放置すると、土壌中の過剰な水分と地熱によって球根が蒸れ、軟腐病や青かび病に侵されて腐敗してしまうケースが多発します。
国内の球根一大産地である富山県農林水産総合技術センター等の生産指針でも明らかなように、観賞用の大輪品種(ダーウィン・ハイブリッド系やトライアンフ系など)を翌年も確実に咲かせるためには、梅雨前に掘り上げて休眠させる工程が決定打となります。