二人の関係の原点を知るには、1930年に公開された短編映画『ディジー・ディッシャーズ』にまで時間を巻き戻さなければならない。パラマウント・ピクチャーズが配給したこの作品で、ベティは当初、歌う人間の女の子ではなく、犬の耳を持ったウェイトレスという姿で登場した。一方のビンボーは、すでにスターとしての地位を確立していた主役キャラだったのだ。
つまり、最初は「犬同士」のキャラクターとして出会った二人。しかし、ベティの人気が爆発するにつれて、彼女のデザインは次第に洗練された美しい人間の女性へと変化していく。その結果、スクリーン上には「人間の美女と二足歩行の犬」という不条理で不思議なカップルが誕生することとなった。この種族を超えた奇妙なロマンスこそが、当時の観客を釘付けにした最大のフックだった。