関係者への取材によると、今秋公開予定の単独プロジェクトは、なんと「全編セリフなし」のサイレント・ショートアニメだという。制作スタジオの若手演出家は、匿名を条件にこう語ってくれた。「正直、企画が通ったときは耳を疑いました。セリフがないキャラクターで15分枠をどう持たせるのか。しかし、絵コンテを切るうちに、彼の沈黙こそが最大の武器だと気づいたのです」
この試みは、声優の演技や派手な演出に頼りがちな現代のアニメーション業界に対する、一種のアンチテーゼとも言える。映像と音楽、そして視聴者の解釈だけで完成する新しい形のアートが、ここから生まれようとしている。