実写版の展開において、映画第1作の公開中からファンの間で最も熱い議論を呼んだのが、第2陣として登場するキャラクターたちのキャスティング予想でした。その筆頭が、第七師団の貴公子・鯉登音之進(鯉登少尉)と、アイヌの古き友・キロランケの配役です。
当時、ネット上では「鯉登役は誰が演じるのか」を巡り、若手人気俳優の名前が連日のように挙げられていました。鯉登音之進は、端正な顔立ちと華麗な剣術を誇りながら、鶴見中尉の前では奇声を上げて興奮する強烈なギャップを持つ難役です。キャスト発表で中川大志の抜擢が明かされた際、SNSは歓喜に沸きました。ドラマ版での「キエエエッ!」という猿叫や、鶴見への心酔ぶりを完璧に演じた中川の芝居は、「予想の遥か上をいく怪演」と絶賛されました。
また、巨躯と男気、そして腹の底に底知れぬ影を秘めたキロランケ役キャストには池内博之が配され、その精悍な風貌と野性味は「漫画からそのまま歩いて出てきた」と言われるほどの合致を見せました。占師のインカㇻマッ役に高橋メアリージュン、妖艶な医師・家永カノ役に桜井ユキが起用されるなど、ドラマ版の追加キャストも隙のないキャスティングが貫かれています。
一部のネットコミュニティでは「映画とドラマでキャストが大幅に変更されるのではないか」といった噂が流れたこともありましたが、公式発表資料が示す通り、主要陣は完全に同一キャストのまま継続。スケール感を損なうことなく、ひとつの壮大なサーガとしてシームレスに物語を紡ぎ続けています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
本作はエンターテインメントとして極めて完成度が高い一方で、原作の過激な要素を妥協なく映像化しているため、観る人を選ぶ側面も持ち合わせています。後悔のない鑑賞のために、客観的な判断基準を提示します。
【本作を強くおすすめできる人】
- 重厚な骨太アクションと歴史活劇を求める人:日露戦争直後の緊迫した時代背景、雪中でのガンアクション、泥臭い肉弾戦など、邦画最高峰のアクションが堪能できます。
- 原作の精神性を愛するファン:ギャグとシリアスの急激な転換、アイヌ文化への深い敬意など、作品の根底にあるスピリットが寸分違わず再現されています。
- 役者陣の「化けっぷり」を目撃したい人:普段は爽やかな役柄が多い俳優陣が、血と泥に塗れ、狂気とエキセントリックな変顔を晒す怪演の数々は必見です。
【鑑賞に少し慎重になるべき人】
- 凄惨な負傷描写や流血表現が極端に苦手な人:PG12指定の範囲内とはいえ、銃創、刃物による負傷、野生動物との激しい戦闘など、リアルなバイオレンス描写が含まれます。
- 下ネタやシュールなギャグ耐性が低い人:シリアスな争奪戦の合間に挟まれる独特の食事風景や、男たちの奇行・ユーモアを受け入れられないと戸惑う可能性があります。