介護施設を探す多くの家族が最初に直面する疑問が、「老健と特養(特別養護老人ホーム)は何が違うのか」という点だ。結論から言えば、根本的な「目的」と「滞在期間」が決定的に異なる。
特養は「終身利用(終の棲家)」を前提とした生活施設であり、要介護3以上が主な入所条件となる。これに対して老健は、原則として要介護1以上を対象とした「一時的なリハビリ・在宅復帰施設」である。滞在期間も3〜6ヶ月程度を目安に設定されており、集中的な訓練を経て自宅に戻ることを前提としている。この目的の違いを理解せずに施設を選ぶと、「ずっと入居できると思っていたのに退所を促された」といった不一致が生じるため、介護保険制度の仕組みを踏まえた慎重な判断が必要だ。