「バセドウ病の数値を薬で下げれば、目も自然に引っ込むのではないか」と考えがちですが、残念ながら一度変形・線維化した眼窩組織が自然治癒で元通りになるケースは極めて稀です。内科的な甲状腺の治療と、眼症の進行度合いは必ずしも連動しません。
放置を続けると、以下のような深刻なリスクが生じます。
- 角膜の乾燥・潰瘍:まぶたが閉じにくくなり、黒目が傷ついて激しい痛みや視覚障害を招く。
- 複視(物が二重に見える):外眼筋の硬化により眼球の動きが制限され、日常生活に支障をきたす。
- 視神経の圧迫による視力低下:最悪の場合、眼球の奥で視神経が押し潰され、失明の危機に瀕する。