インターネット上の検索情報では、「誰でもすぐにビジターで揚降できる」「いつでも予約なしで係留できる」といった誤った認識が散見されますが、現場の運用ルールには厳格な安全基準が存在します。
第1の誤解は、ビジター利用の即時性についてです。多くのマリーナ同様、飛び込みでの揚降作業は受け付けておらず、事前の艇体寸法確認、船舶検査証書(船検)の提示、損害賠償責任保険(ボート保険)への加入確認が義務付けられています。無保険艇や安全基準を満たさない船外機艇の揚降は断られるケースが通例です。
第2の盲点は、係留可能サイズの物理的制限です。マリーナ内の保管ヤードやクレーンの吊り上げ許容重量(トン数)には上限が設定されています。特に30フィートを超える大型サロンクルーザーや特殊形状のカタマラン(双胴船)などの場合、陸上船台の規格や通路幅の関係で受け入れ制限が課されることがあるため、中古艇を購入する前に必ず保管受入確認を行う必要があります。