宮本和志のレスラーとしての歩みは、日本プロレス界の王道から始まりました。福島県出身の彼は、アニマル浜口トレーニングジムで基礎を徹底的に叩き込まれた後、2001年に全日本プロレスへ入門を果たします。故・ジャイアント馬場の教えが色濃く残る時代にデビューし、大型新人として将来を嘱望されていました。
若手時代には本間朋晃とタッグチーム「ターメリック・ストーム」を結成。無骨なぶつかり合いと泥臭いファイトスタイルでファンから熱烈な支持を獲得しました。その後、WWEの下部組織(OVW)への参戦など海外武者修行を経験したことで、彼のレスリングスタイルにはアメリカン・プロレスの力強さとショーマンシップが深く刻み込まれることになります。
しかし帰国後は、王道プロレスの枠組みにとどまりませんでした。全日本プロレスを離脱した後は、キングスロードの旗揚げへの参加、ZERO1やWRESTLE-1への参戦、そして天龍源一郎が主宰する天龍プロジェクトへの合流など、マット界を縦断する波乱のキャリアを歩みます。天龍プロジェクトでの過酷な試合結果の積み重ねは、彼のレスラーとしての耐久力と「受けの強さ」を再評価させる決定打となりました。