当事者の会の活動を語る上で避けて通れないのが、メンバーたちを襲った苛烈を極める二次加害と誹謗中傷問題です。会見を行った直後から、X(旧Twitter)や掲示板サイトなどでは、所属タレントを守りたい一部の過激なファンや便乗した匿名アカウントによって、メンバーの私生活や家族に対する罵詈雑言が浴びせられました。
「嘘つき」「売名行為」「事務所を潰す気か」といった攻撃はネット空間にとどまらず、自宅周辺の不審な徘徊や無言電話といった実害にまで発展しました。これにより、多くのメンバーが過去のトラウマを再燃させ、重度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)やパニック障害を悪化させる事態に陥りました。
その結果、2023年秋には大阪府内で活動に参加していたメンバーの男性が自死を遂げるという、取り返しのつかない悲劇が発生しました。公の場で見せた強い表情の裏で、彼らは常に孤立無援の恐怖と戦っていたのです。この事態を受け、当事者の会は警察への被害届提出や発信者情報開示請求、民事訴訟などの断固たる法的措置に踏み切りました。表現の自由を逸脱した悪質な中傷に対しては司法判断が下され、発信者に損害賠償を命じる判決も相次ぎましたが、失われた命と刻まれた傷の深さは計り知れません。