東京農大の大根踊りが全国的な知名度を誇る最大の契機となったのが、正月の箱根駅伝です。往路・復路の要所や大手町のゴール付近で、緑の法被や学ランに身を包んだ応援団と学生たちが一斉に大根を掲げて乱舞する光景は、箱根路の名物シーンとして定着しています。
第100回記念大会で東京農業大学陸上競技部が本戦出場を果たした際には、10年ぶりの舞台ということもあり、沿道に詰めかけたファンやOB・OGから割れんばかりの歓声が上がりました。SNS上でも「これを見ないと正月が始まらない」「農大の大根踊りの迫力が凄すぎる」といった投稿が相次ぎ、トレンド上位を席巻したことは記憶に新しい事実です。
一方、秋の世田谷キャンパスで開催される「収穫祭」は、一般の来場者が大根踊りの熱気を最も間近で体感できる場です。特設ステージで行われる応援団の迫力ある演舞に加え、農大生が自ら育てた新鮮な大根の無料配布(チャリティー配布)には、早朝から数千人規模の長蛇の列ができます。地元世田谷の住民から遠方の受験生までが一体となり、農と食の恵みを祝う祝祭空間が広がっています。