牛島若利の圧倒的な強さの根底には、実の父親である空井崇(うつい たかし)との深いエピソードが存在します。空井はかつて実業団で日本一を経験した名バレーボール選手でしたが、怪我により現役を引退。若利が幼い頃に両親は離婚し、牛島姓を名乗ることになります。
牛島家は伝統を重んじる厳格な家柄であり、若利が左利きだと分かった際、母や祖母は右利きへ矯正しようとしました。そのとき「左利きは人と違う武器になる。絶対に直すな」と体を張ってかばい、家族を説得したのが父・崇でした。幼少期の若利にバレーボールの楽しさを教え、「いつかお前にもかっこいい仲間ができる」と語りかけた父の言葉が、牛島がバレーボールに打ち込む原動力となったのです。父は後にアメリカ・カリフォルニアでトレーナーとして活動しており、牛島は海外遠征の合間に父と再会を果たすなど、離れていても確かな絆で結ばれています。