12月の満月が「コールドムーン(Cold Moon=寒月)」と呼ばれるようになったルーツは、北米の先住民族(ネイティブアメリカン)の生活文化にあります。かつて文字を持たなかった部族は、季節の移り変わりや農作業、狩猟の目安にするため、毎月訪れる満月にその時期の自然現象にちなんだ固有の呼び名を付けていました。
本格的な厳冬期に入り、夜間の冷え込みが一段と厳しくなる12月を象徴する言葉として定着したのがこの名称です。また、夜が極めて長い時期であることから「ロングナイトムーン(Long Night Moon=長夜月)」と呼ばれることもあります。日本でも古来より、冷え冷えと冴え渡る冬の月の光を「寒月(かんげつ)」と呼び、数多くの俳句や和歌に詠み込んできました。文化や地域が異なっても、12月の澄み切った月光に特別な風情を感じる感性は共通しています。