長年にわたり精神的支柱であった名誉会長の池田大作氏が去り、組織は完全な指導体制の転換期を迎えた。現在は会長を務める原田稔氏のもと、集団指導体制への移行と組織の近代化が進められている。戦後の急成長期を象徴する小説『人間革命』に描かれた熱狂的な情熱を、現代の価値観にどう適応させるかが問われている。
新宗教としてのカリスマ的リーダーシップから、機能的な組織運営へのシフトは容易ではない。会員の世代交代に伴い、かつての密接な地域コミュニティに頼った組織固めは難しくなっている。トップの指導力を個人のカリスマから組織機構へと滑らかに移行できるかどうかが、今後の勢力維持を左右するカギとなる。