「普通車ほどのボディサイズはいらないが、SUVのアクティブなデザインと悪路走破性が欲しい」という層に向けて、爆発的な普及を見せているのが軽自動車規格のSUVです。維持費の絶対的な安さを誇る軽自動車SUV燃費ランキングにおいて、市場を牽引しているのがスズキ「ハスラー」とダイハツ「タフト」の2大巨頭です。
スズキのハスラーは、減速時のエネルギーで発電し発進時にモーターでアシストする「マイルドハイブリッド」を全車に標準採用しています。実燃費データでは、自然吸気(NA)モデルで19.0〜22.5 km/L、ターボモデルでも16.5〜19.0 km/Lという優秀な数値を残しています。一方のダイハツ・タフトは、軽量高剛性な「DNGA」プラットフォームを採用し、実燃費はNA車で17.5〜20.5 km/L、ターボ車で15.0〜17.8 km/Lとハスラーに迫る数値をマークしています。
軽自動車SUVの最大のメリットは、自動車税(年間10,800円)や重量税、高速道路料金などの固定費が普通車に比べて圧倒的に抑えられる点にあります。しかし、「燃費」という単一の指標だけで見ると、普通車の最新ハイブリッド(実燃費24km/L超)に及ばないのが工学的な現実です。特に排気量660ccのエンジンは高速道路で時速100km巡航を行う際、エンジン回転数が3,000rpm以上に跳ね上がり、実燃費が14〜15km/L台まで一気に悪化するケースが見られます。したがって、市街地中心の移動であればトータルコストで最強の選択肢となりますが、頻繁に長距離の高速ツーリングを行うドライバーにとっては、燃料消費と走行静粛性の両面でストレスを感じる原因となり得ます。