モナカアイスの宿命、それはアイスの水分が皮に移行して生じる「しなり」との戦いだ。この永遠の課題に対し、森永製菓株式会社は半世紀以上にわたり執念とも言える研究を重ねてきた。2026年春、同社が満を持して投入した最新技術は、モナカの内側に施すチョコレートコーティングの精度をミクロン単位で制御する画期的な手法である。
主力商品であるチョコモナカジャンボの命とも言える「パリパリ感」。それを支えるのは、アイスと皮の間に形成される微細な遮水壁「チョコ壁」だ。工場での製造から店舗の冷凍庫に届くまでの流通プロセスにおいても、温度管理のセンシング技術を刷新。出来立ての食感を寸分違わず消費者の手元へ届ける体制を完成させた。開発担当者が「水と油の境界線を極限まで攻めた」と語る通り、一瞬の噛みごたえにかける執念がここにある。