極めて利便性の高いキャスター付きかごですが、ネット上の口コミやSNSの情報だけを鵜呑みにして導入すると、思わぬトラブルに見舞われることがあります。購入前に必ず把握しておくべき落とし穴を検証します。
最も多いトラブルが「フローリングの傷やへこみ」です。安価な製品に多用される硬質ナイロン製車輪は、荷重がかかった状態で引きずると、木製フローリングのワックス層や突板を削ってしまうリスクがあります。賃貸住宅や傷つきやすい無垢材の床で使用する場合は、ポリウレタン製やエラストマー製などの軟質ゴム系キャスターを採用した製品を選ぶか、保護フェルトやラグを併用するのが鉄則です。
また、SNSで流行している100円均一の粘着キャスターを用いたキャスター後付けDIYにも注意が必要です。手持ちの収納かごに両面テープで車輪を貼り付ける手法は手軽ですが、耐荷重はせいぜい2〜3kg程度に留まります。衣類程度なら問題ないものの、液体洗剤や書籍などの重量物を収めると、移動時の横揺れで粘着面が突然剥がれ、床に傷をつけたり中身が散乱したりする事故につながります。重い物を入れる場合は、必ず底面にボルト留めされた強固な既製品を選択すべきです。