愛犬の体に乳頭腫が見つかった場合、すぐにメスを入れて切除すべきなのでしょうか。獣医療の現場では、確定診断がついた後のファーストチョイスとして犬の良性腫瘍の経過観察が選ばれるケースが一般的です。
若年性のウイルス性乳頭腫であれば、体内でウイルスに対する自己免疫が獲得されるに伴い、犬のイボは数か月から半年程度で自然治癒(自然退縮)することが多いためです。腫瘍のサイズに変化がなく、愛犬自身も気にしていない状態であれば、無理に外科処置を行わず免疫力の向上を待ちます。
しかし、以下のような条件に当てはまる場合は、積極的な犬のイボの切除手術が選択肢に浮上します。
- 物理的障害:視界を遮る、呼吸や食餌の邪魔になっている。
- 自傷・炎症:頻繁に出血し、エリザベスカラー等を用いても舐め壊してしまう。
- 悪性の疑い:細胞診で異形成が見られる、または短期間で異常な増殖を続けている。
手術方法には、全身麻酔下での外科的メス切除のほか、局所麻酔で行えるレーザー蒸散、凍結療法(液体窒素による壊死療法)などがあり、愛犬の年齢や持病の有無に応じた最適な低侵襲治療が提案されます。