作者である漫画家・イラストレーターのきくちゆうきは、かつて自身の友人との突然の別れを経験している。その実体験こそが、この作品の原動力となっていた。終わりが約束されているからこそ、何の変哲もない「今日」が愛おしい。ラーメンを食べたり、ゲームをしたり、将来の夢を語り合ったりする当たり前の時間が、どれほどかけがえのないものか。
「死」をエンターテインメントのフックとして使いながらも、本質にあったのは圧倒的な生への賛歌だった。死神や超自然的な運命を描くのではなく、誰もが直面し得る日常の死角としての死。この愚直なまでのメッセージ性が、Twitter / Xを中心に爆発的な共感を生んだ根源であった。