インターネット上で使われるダイナミック入店という言葉は、自動車が意図せず店舗の外壁やガラス扉を突き破り、店内に突入してしまう事故を指す俗語です。正規の出入口から歩いて入るのではなく、車ごと豪快に「入店」してしまう様相を皮肉とブラックユーモアを交えて表現した言葉として広まりました。
この表現のルーツは、匿名掲示板「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」や黎明期の画像共有コミュニティにあります。2000年代中盤から2010年代にかけて、車がコンビニの雑誌コーナーやレジカウンターにめり込んだ衝撃的な写真がアップロードされる際、スレッドのタイトルやキャプションに「ダイナミック入店」と名付けられたのがネットスラング発祥の契機とされています。
かつては面白半分でネタとして拡散される傾向も見られましたが、現在のSNSの反応は大きく変化しています。死亡事故や重傷事故につながる事例が増加するにつれ、「笑い事では済まされない」「買い物客や店員が無差別被害に遭うテロに近い恐怖」といった批判的な投稿が主流を占めるようになりました。軽妙な語感とは裏腹に、命に関わる重大インシデントとしての危機感が社会全体に浸透しています。