2018年3月31日、22年半に及ぶ歴史に幕を下ろした『めちゃイケ』。この終了劇の背景には、テレビメディアを取り巻く劇的な環境変化がありました。
表層的には「視聴率の長期低迷」や「高騰した制作費の適正化」が理由として報じられましたが、本質的なめちゃイケ終了理由はより複合的です。2010年代以降、BPO(放送倫理・番組向上機構)の厳罰化や過激なロケに対するコンプライアンス意識の高まりにより、体を張った大掛かりなバラエティは制作上の制約を強く受けるようになりました。
当時のインタビューで片岡飛鳥氏は「やり切った」と語り、番組の延命ではなく美学を持った完結を選択しました。中嶋氏はこの節目を境に、フジテレビが直面していた「過去の成功体験からの脱却」という重い命題を背負い、巨額の予算をかける昭和・平成型バラエティから、アイデアとフォーマットで勝負する令和型コンテンツへのシフトを加速させる役割を担っていったのです。