早春の時期、同じように葉のない枝へ黄色い花を咲かせるため、遠目線でマンサクと見間違えられやすい代表的な花木が3種あります。
◆ サンシュユ(山茱萸):線香花火のような丸い小花群
ミズキ科の落葉樹で、別名「ハルコガネバナ(春黄金花)」。開花時期は2月下旬〜3月でマンサクと完全に重なります。ただし、花びらの形が全く異なります。サンシュユはリボン状ではなく、1本の軸から20〜30個の極小の黄色い花が放射状に集まり、まるで線香花火のように丸く咲くのが特徴です。
◆ トサミズキ(土佐水木):黄色い鐘状花が連なる房咲き
マンサク科トサミズキ属の低木で、3月下旬〜4月に開花します。細いリボン状ではなく、5枚の丸みを帯びた花弁がカップ状になり、それが7〜8個連なって穂のように垂れ下がって咲く優美な姿が特徴です。雄しべの先端にある暗紅色の葯(やく)が黄色い花びらの良いアクセントになります。
◆ ヒュウガミズキ(日向水木):トサミズキを一回り小さくした繊細な姿
トサミズキの近縁種で、開花時期は3月下旬〜4月。トサミズキよりも花房が小さく、1箇所の花序に2〜3個の淡い黄色の小花が集まって下向きに咲きます。樹高も1〜2m程度とコンパクトで、庭木としてよく植えられています。