函館明治館を訪れる際、まず注目したいのがその圧倒的な建築美です。函館市電「十字街」電停から歩みを進めると、重厚な赤レンガに覆われた威風堂々たる建物が現れます。この建物は、かつて函館の通信を支えた旧函館郵便局の歴史を今に伝える近代化産業遺産。安田銀行函館支店などを手がけた棟梁らによって建設されたとされ、当時の最先端技術と職人技が結集されています。
建築工学の視点から見ても、外壁のイギリス積みレンガや半円アーチ型の窓枠、屋根を支える木造トラスの架構は非常に貴重です。初夏には瑞々しい緑の蔦が壁面を覆い、秋には燃えるような紅葉、そして冬には白い雪が赤レンガに映えるなど、季節ごとの景観変化が写真愛好家や旅慣れた観光客を魅了し続けています。