髪型の激変だけに目が行きがちですが、そもそも野々村氏が裁かれた本質は、公職にある者としての重大な背任行為でした。
野々村氏の経歴を振り返ると、関西大学法学部を卒業後、兵庫県川西市役所に勤務。公務員を退職後は複数の地方選挙に挑戦し、落選を重ねた末、2011年に兵庫県議会議員(西宮市選挙区)に初当選しました。
しかし、政務活動費(旧政務調査費)の使途をめぐる調査により、城崎温泉などへ年間195回に及ぶ日帰り出張を繰り返したとする虚偽の収支報告書を作成し、約913万円をだまし取っていたことが発覚します。
号泣会見での釈明も実を結ばず、2014年7月に議員辞職。その後、詐欺罪と虚偽公文書作成・同行使罪で在宅起訴され、2016年7月に懲役3年・執行猶予4年の有罪判決が言い渡されました。騙し取った政務活動費全額に遅延損害金を加えた約1800万円余りを完納したものの、失った社会的信用を取り戻すことはできませんでした。