1960年代初頭、日本の音楽シーンは空前の洋楽カバーブームに沸いていた。その渦中で一際異彩を放ったのが、渡辺プロダクションに所属し、情熱的なダンスと圧倒的な歌唱力で一世を風靡したポップスターである。「24,000の瞳」などの大ヒット曲を引っ提げ、激しい身体表現で観客を沸かせた姿は、瞬く間に若者たちを熱狂の渦へと巻き込んだ。
当時のロカビリー旋風の中でも、彼のキレのあるステップと身体能力は群を抜いていた。体を激しくくねらせて踊るスタイルからついた異名が「ツイストの王者」。だが、単なる流行のアイドルにとどまらない探求心が、彼のその後のキャリアを大きく変えることになる。