現代の日本において「ミルクセーキ」と「シェイク(バニラシェイクなど)」は似て非なるものとして区別されています。その最も大きな違いは「卵を使うか」と「アイスクリームを主体にするか」という点にあります。
ファストフード店などで親しまれているシェイクは、アイスクリームやソフトクリームミックスに牛乳やシロップを加えて撹拌したフローズンドリンクです。一方、伝統的な日本のミルクセーキはアイスクリームを使わず、生の鶏卵(全卵または卵黄)と牛乳をベースに泡立てて作ります。
なぜミルクセーキには卵を使うのかというと、卵に含まれるレシチンという成分が天然の乳化剤として働き、水と脂質を滑らかに結びつける役割を果たすためです。これにより、口当たりがまろやかになり、独特の濃厚なコクと自然なとろみが生まれます。
なお、ミルクセーキには世界的に大きく分けて2つの系統が存在します。
- フレンチミルクセーキ:卵黄・牛乳・砂糖を主原料とし、泡立ててコクを際立たせたタイプ。日本の純喫茶で親しまれてきたのは主にこちらです。
- アメリカンミルクセーキ:牛乳にアイスクリームやフレーバーシロップを加えてブレンダーで混ぜたタイプ。現代のファストフード型シェイクの原点です。