洋菓子業界において、本格的なホール型アイスケーキといえば3,000円から5,000円台が相場だ。しかし、シャトレーゼの店頭に並ぶアイスケーキは、なんと1,500円前後の価格帯から手に入る。この価格破壊とも言える設定は、一体どのように成り立っているのだろうか。
秘密は同社が長年貫いてきた「ファーム・ファクトリー」と呼ばれる独自のビジネスモデルにある。山梨県の契約農家から仕入れる新鮮な牛乳や卵を、中抜き業者を介さずに自社工場へ直接搬入。さらに自社物流便で全国の店舗へ届けることで、中間マージンを徹底的に削減しているのだ。単にコストを削るのではなく、素材の新鮮さを維持したまま低価格化を実現する。この矛盾を超えた仕組みこそが、他社が模倣できない最大の強みと言える。