いま、日本の舞台演劇業界において最もダイナミックな変化を遂げているのが、俳優たちのキャリアパスだ。かつては小劇団や専門学校、あるいは名門劇団の付属研究所が王道とされていたが、現在は2.5次元舞台が極めて重要な育成の場として機能している。
2.5次元舞台の現場は、ハードな殺陣やダンス、原作キャラクターのイメージを具現化する緻密なアプローチが求められる修羅場でもある。ここで驚異的な身体能力と観客を惹きつけるスター性を磨いた俳優たちが、帝劇をはじめとする大舞台へと次々にステップアップを果たしている。バックボーンの多様化は、日本のキャスティングシーンにこれまでにない刺激と化学反応をもたらしている。