ミュージカル界における中村麗乃の評価を決定づけたのが、ミュージカル単独主演記録を更新し続けた『Endless SHOCK』での熱演です。歴代名だたる実力派女優が務めてきたヒロイン・リカ役において、彼女が提示したのは「可憐さと芯の強さを併せ持つ圧倒的な歌唱表現」でした。
座長である堂本光一氏も、中村のブレないピッチ感と声の伸び、舞台上での堂々たる立ち居振る舞いをメディア取材の場で高く評価しています。特に高音域における突き抜けるような透明感と、感情を乗せたダイナミクスのコントロールは、劇場の最後列まで明瞭に言葉を届ける技術として演劇関係者から絶賛されました。アイドルという枠組みを超え、ひとりの「舞台俳優」として帝国劇場の空間を掌握した実績は、彼女のキャリアにおける最大の転換点となっています。