動画活用で最も懸念されるのが「長時間の見せすぎによる悪影響」です。小児科学会等の指針をもとに、現在確認されているリスクと対策を整理しました。
視力の発達において、乳幼児期はピント調節機能や両眼視(立体的に物を見る力)を養う決定的な時期です。至近距離でスマートフォンやタブレットを凝視し続けると、ピントが固定されて仮性近視を引き起こすリスクが高まります。画面との距離は最低でも30cm以上、できればテレビなどの大画面で2メートル以上離れて見せることが望ましいとされています。
言語や情緒の発達面では、「動画そのものが悪」なのではなく「動画によって人との生きた対話時間が削られること」が問題視されています。受動的に映像を受け取るだけの時間が長くなると、言葉のキャッチボールや表情の読み取りを学ぶ機会が減少します。視聴時は保護者が「ワンワンが動いたね」「赤い車だね」と横から言葉を添えることで、映像体験を生きた知育へと変換できます。