『北の国から 2002遺言』の主要な舞台となったのは、北海道の東端に位置する羅臼町でした。流氷が押し寄せる極寒の知床半島での撮影は、俳優陣・スタッフ全員にとって肉体的にも精神的にも過酷を極める現場でした。
劇中で描かれた黒板純と高村結の共演シーンには、過酷な自然環境だからこそ生まれた唯一無二の緊張感と温もりが宿っています。純が結に惹かれながらも、彼女が背負う過酷な身の上を知り、葛藤しながら距離を縮めていくトド岩での会話や、夜の番屋でのやり取りは、観る者の胸を強く締め付けました。
「息が白く凍りつく寒さの中で、お互いの体温や心の揺らぎをリアルに感じながら演じた」と語られている通り、厳しい自然環境が演者同士の結びつきをより強固なものへと昇華させました。演技を超えた生々しい感情の交錯が画面越しに伝わったからこそ、純と結の純愛はシリーズのグランドフィナーレにふさわしい感動を呼んだのです。