G.I.編のラストシーンで、ゴンが「同行(アカンパニー)」を使ったにもかかわらずジンに会えなかった直接的な理由は、ジン自身がゲームのシステムに施した転送条件トラップにあります。ゲームマスターの一人であるエレナの回想によって、ジンから事前に下されていた具体的な指示が明かされています。
ジンはエレナに対し、「ゴンが『磁力』を使って来たらオレの所へ、『同行』を使って来たらカイトの所へ飛ばせ」と命じていました。この分岐設定の根底にあったのは、「一人で来る覚悟があるなら会ってやるが、友達を頼ってゾロゾロ来るような半端者なら会う資格はない」というジンの照れと厳格なハンター美学でした。
ゴンは当然ながら、苦楽を共にしてG.I.を完全攻略した無二の相棒であるキルアに「ジンに会わせたい」と考えました。この純粋な仲間への思いやりが、ジンの仕掛けた「複数人で来るなら会わない」という条件に意図せず合致してしまい、転送先がカイトへと切り替わったのです。