三中氏に対する視聴者感情が決定的に悪化した転換点が、2013年から2014年にかけて放送された「みちのくプロレス挑戦企画」でした。体型とキャラクターを活かしたプロレスラーデビューを目指すという名目で、東北の合宿所に送られた三中氏でしたが、過酷な練習に耐えかねて複数回にわたり合宿所を無断脱走しました。
当時の放送では、厳しい指導を行うザ・グレート・サスケ氏や新崎人生氏らプロレス界の重鎮に対し、泣き言を並べ立てて逃亡を繰り返す姿がそのまま電波に乗りました。もちろんバラエティとしての演出や誇張は含まれていたものの、密着カメラが捉えた「都合が悪くなると言い訳をして逃げる姿勢」は、視聴者の強い反感を買うことになります。
さらに深刻だったのは、テレビカメラが回っていない現場での態度の変化でした。当時の番組スタッフや芸能関係者の証言によると、番組加入から数年が経過した頃から、三中氏の周囲に対する接し方に明らかな変化が生じていたといいます。
「挨拶の声が小さくなる」「年下のADに対して横柄な態度を取る」「待ち時間にスマホをいじり続け、番組を面白くするための相談に参加しない」といった三中元克の態度や評判の悪化は、次第に共演者の耳にも入るようになりました。岡村隆史氏をはじめとする先輩芸人たちが厳しく生活態度を注意したものの、素人の身から一気に全国区の有名人になったことによる「勘違い」や心の歪みは、簡単には修復できなかったと伝えられています。
ネットの反応も冷淡を極めました。掲示板やSNSでは「一生懸命さが消えてただの甘ったれになった」「他の若手芸人が必死にオーディションを受けているのに見ていて不快」という厳しい批判が相次ぎ、かつての「応援したい愛されキャラ」という最大の武器は完全に失われていました。