ドラマ『ラスト・シンデレラ』の撮影現場において、座長を務めた篠原涼子と、相手役として圧倒的な存在感を放った三浦春馬の間には、役柄を超えた深いリスペクトと信頼関係が築かれていました。当時23歳だった三浦春馬にとって、年上の大人の女性を翻弄しながらも自らも本気で恋に落ちていく佐伯広斗という役柄は、それまでの爽やかな好青年イメージを鮮やかに脱皮する大きな転機でした。
当時の制作発表やインタビュー記事によると、三浦春馬は篠原涼子について「現場にいるだけで周囲をパッと明るくし、すべてを包み込んでくれる太陽のような方」と語り、全幅の信頼を寄せていました。一方の篠原涼子も、三浦春馬のストイックな役作りと直向きさに強い感銘を受けていたと明かしています。佐伯広斗が披露するBMXのライディングシーンでは、吹き替え(スタント)に頼るだけでなく、多忙なスケジュールの合間を縫って自ら過酷な練習を重ね、擦り傷を作りながら撮影に臨んでいました。
現場スタッフが明かしたエピソードによれば、二人はリハーサルの合間にも互いの立ち位置や視線の交わし方を細かく確認し合っていたといいます。「年下男子の危うい色気」と「傷つきながらもピュアな心を持つ女性の戸惑い」が画面越しに生々しく伝わってきた背景には、互いをプロフェッショナルとして尊重し、芝居を高め合おうとする濃密な対話が存在していました。