山野ゆりさんと相葉雅紀さんの騒動について、インターネット上では長年にわたり歪められた都市伝説がまことしやかに語り継がれてきました。その最たるものが、「山野ゆりが売名のために自ら写真をリークした」という意図的流出説です。
しかし、当時の状況を客観的に精査すれば、この言説が破綻していることは明白です。この写真流出によって山野ゆりさんは、当時レギュラーを務めていた番組の降板を余儀なくされ、芸能活動そのものが長期の停滞に追い込まれました。タレントとしての将来を棒に振ってまで写真を売却する動機はどこにも存在しません。実際には、二人の身近な人物が持ち込んだか、あるいは破棄された端末から第三者の手に渡った「悪意ある流出の被害者」であった側面が極めて強いといえます。
また、ネット上では「二宮和也さんが二人を引き合わせた黒幕である」といった根拠のない言説も散見されますが、これも当時のバラエティ番組での共演履歴や断片的な情報を面白おかしく結びつけた悪質なデマに過ぎません。2000年代中盤のデジタル黎明期において、芸能人のプライバシーがいかに脆弱であり、匿名の暴力によって個人の尊厳が容易に侵害されていたかを示す象徴的な事例といえます。