Q1:自分がマルファン症候群ではないかと心配です。まず何科を受診すべきですか?
A1:最優先で受診すべきは「循環器内科」です。マルファン症候群で最も生命に関わるのは心臓の大動脈病変であるため、心臓超音波(心エコー)検査で大動脈基部の太さを測定することが第一歩となります。また、大学病院などの高度医療機関にある「遺伝診療科」や「マルファン外来」では、眼科・整形外科・循環器内科が連携したチーム医療と遺伝子検査を受けることが可能です。
Q2:日常生活で筋トレや運動は完全に禁止されてしまうのでしょうか?
A2:すべての運動が禁止されるわけではありません。息を止めて強烈な力で重いバーベルを持ち上げるような強度の高い無酸素運動(アイソメトリック運動)や、他者と激しく衝突するコンタクトスポーツは大動脈解離の引き金となるため控える必要があります。しかし、心拍数が過度に上がらない範囲でのジョギング、ウォーキング、水中歩行などの適度な有酸素運動は推奨されており、主治医と相談の上で安全な運動レベルを設定することが重要です。
Q3:マルファン症候群の治療費には国の難病医療費助成制度が使えますか?
A3:マルファン症候群は指定難病(告示番号167)に指定されているため、助成の対象となります。ただし、単に診断されただけでなく、厚生労働省が定める「重症度分類」の基準(一定以上のアオルタ基部拡大、人工血管置換術の既往、心不全症状など)を満たす必要があります。基準に合致して受給者証が交付されれば、医療費の自己負担割合が3割から2割に軽減され、世帯所得に応じた月額自己負担上限額が適用されます。