どれほど強力な資材であっても、散布のタイミングと希釈倍率を誤れば狙った通りのパフォーマンスは発揮できない。本剤の最大の強みは「感染前〜直後」の予防効果にある。目に見える病徴が現れてからの治療的散布では、病気の拡大を抑えきれない場合が多いのだ。
基本的な希釈倍数は1000倍から2000倍の範囲で設定されている。作物の生育段階や葉の混み合い具合、対象病害の発生圧に応じて適切な濃度を選択する必要がある。葉面積が小さく液滴が弾かれやすい若苗期には、展着剤を適切に加用して付着効率を高めるテクニックも有効だ。
散布にあたっては、葉の表裏はもちろんのこと、茎や果実のすみずみにまで薬液が行き渡る十分な散布量を確保したい。さらに、降雨前の予防散布が効果的だ。散布後に薬液が一度乾いてしまえば優れた耐雨性を発揮し、雨に乗って飛来する病原胞子の侵入をシャットアウトする。