演歌界を長年支えてきた松原のぶえ(本名・廣原伸恵=ひろはら・のぶえ)さんの訃報が伝えられたのは、2026年9月14日のことでした。報道各社や所属事務所の公式発表によると、前日となる2026年9月13日午前、東京都品川区の自宅マンションで体調が急変し、都内の病院へ救急搬送されたものの、静かに息を引き取りました。享年65という、あまりにも早すぎる旅立ちでした。
関係者への取材によると、松原さんは亡くなる直前となる9月上旬にも新曲のレコーディングスタジオに立っていました。現場に立ち会ったディレクターや音楽関係者の証言では、「このキーでしっかり歌い上げたい」と意欲を見せる一方で、以前に比べて声量のコントロールに苦心し、時折「息が続かない」と肩で息をする場面が見受けられたといいます。すでに身体は限界を迎えていたにもかかわらず、ファンの元へ新しい歌声を届けたいという執念だけでマイクの前に立ち続けていた現場の姿が明かされています。
所属事務所およびレコード会社は関係者宛ての文書で哀悼の意を示すとともに、ファンや関係者へ向けた「お別れの会」の開催について現在慎重に協議を進めている旨を発表しました。最期まで演歌歌手としてのプライドを失わず、命を削って歌と向き合い続けた姿に、多くの音楽ファンから深い追悼の声が寄せられています。