クレヨンしんちゃん怖い映画の真相!大人も震えるトラウマ演出の全貌

クレヨンしんちゃん怖い映画の真相!大人も震えるトラウマ演出の全貌

クレヨンしんちゃん怖い映画の真相!大人も震えるトラウマ演出の全貌の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

『踊れ!アミーゴ!』が生理的な嫌悪と恐怖を突きつける一方で、より知的で精神的な圧迫感を与え続けるのが、1996年公開の名作『ヘンダーランドの大冒険』です。その恐怖の象徴が、敵の幹部として登場するス・ノーマン・パーです。

ス・ノーマン・パーの恐ろしさは、異形の怪物の姿をしていながら、極めて流暢な敬語を話し、名刺を差し出して挨拶してくる「完璧な大人の社会人」として現れる点にあります。幼稚園の送り迎えに突如として現れ、園児や保護者の輪の中に涼しい顔で溶け込んでいく様は、まさに現代の不審者侵入事件を想起させるリアリズムに満ちています。

しんのすけの自宅風呂場に突如現れるシーンでは、湯気の中で笑顔を浮かべながら、しんのすけの言葉をすべて「子供の嘘」「妄想」として大人の論理ですり替えていきます。ひろしとみさえはス・ノーマンの外面的な愛想の良さに騙され、しんのすけの必死の訴えを「わがまま」と切り捨ててしまう。この「誰にもSOSが届かない孤立無援の心理状況」こそが、観る者に最も重い精神的負担を与えます。

オカマ魔女のマカオとジョマ、トランプの精ゴーマン王子など、本作に登場する敵キャラクターは一様にどこか道化めいた明るさを持ちながら、一歩踏み外すと冷酷無比な本性を覗かせます。この「陽気さと狂気の同居」が、子供たちの無意識下に拭えない不気味さとして刷り込まれることになります。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。