服飾・クリエイティブ教育の現場を観察する上で見逃せないのが、高額な学費を支払うことで生じる親子の心理的摩擦や「サンクコスト(埋没費用)の罠」だ。私立理系並みの学費を投じた結果、学生自身が「何としても元を取らなければならない」という強迫観念に囚われ、心身をすり減らしてしまう構図が散見される。
日本の家庭環境において議論される「毒親問題」や「母娘の共依存」は、華やかなクリエイティブ志望の現場でも影を落とす。親の果たせなかった夢を背負わされた子どもが、適性のない分野で苦悶し、限界を迎えても「親に大金を出してもらった申し訳なさ」から退学すら言い出せないケースだ。クリエイター教育においては、健全な自己肯定感と、親との間に適切な「心理的バウンダリー(境界線)」を引くことが不可欠となる。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
これまでの現場取材と構造分析を踏まえ、進学を決定する際の客観的な判断基準を提示する。
【大阪モード学園への進学をおすすめできる人】
- 将来就きたい職種(デザイナー、パタンナー、スタイリスト等)が明確で、プロ現場の過酷さに飛び込む覚悟がある人
- 梅田の最新設備やプロ講師のネットワークを、授業時間外でも能動的に使い倒す気概がある人
- 「完全就職保証制度」を保険として活用しつつ、厳格な提出物と出席管理を自己規律として受け入れられる人
【進学に慎重になるべき・おすすめできない人】
- 「なんとなく服が好き」「キラキラした業界でおしゃれに働きたい」という漠然とした憧れだけで進路を選ぼうとしている人
- 徹夜や連日の課題制作に耐えうる体力・精神力に不安があり、受動的な座学中心の学びを求めている人
- 数百万単位の学費に対して過度なプレッシャーを感じ、挫折した際の心理的セーフティネットを持てない人