門脇麦さんの料理の腕前を語る上で外せないのが、道具選びへのこだわりと高度な魚料理の技術です。愛用する鍋ブランドとしては、熱伝導率と蓄熱性に優れたVermicular(バーミキュラ)やSTAUB(ストウブ)の鋳物ホーロー鍋、そして昔ながらの伊賀焼の本格土鍋を用途に応じて使い分けていることが知られています。
特に土鍋は遠赤外線効果が高く、魚介や根菜の芯までじっくりと火を通すことができるため、出汁の濁りを防ぎながら透明感のある仕上がりを実現します。
また、彼女が魚を捌く際の包丁さばきは、料理番組のスタッフも息を呑むレベル。出刃包丁と柳刃包丁を巧みに使い分け、三枚おろしから皮引き、中骨のアラ炊き用処理まで淀みなくこなします。魚のアラに熱湯を回しかけて血合いを完璧に洗い流す「霜降り」を徹底することで、生臭さが一切ない澄んだ極上スープを生み出しているのです。