インターネット上の掲示板やSNSでは、郵送マナーに関する誤った情報や極端な独自ルールが拡散されることがあります。現場目線でそれらの真偽を検証し、正確な知識にアップデートしておきましょう。
誤解1:「斜線で消しても問題ない」は本当か?
「1文字なら斜線、2文字以上なら二重線」という説が一部で語られますが、ビジネス文書において斜線1本は「消し忘れ」や「汚れ」と誤認されやすいリスクがあります。現代の標準的なマナーでは、1文字(「行」など)であっても2文字(「行き」など)であっても、定規を用いた二重線で消すのが最も安全かつ誠実な手法です。文字の真上を清潔に2本線で通過させ、その右側(縦書きの場合)または上側(横書きの場合)に「御中」「様」を書き添えます。
誤解2:「セロハンテープで留めても中身が無事なら構わない」
封を閉じる際に、手近にあったセロハンテープやマスキングテープで留める人がいますが、これは重大なマナー違反です。粘着テープは剥がれやすく、配送途中で他の郵便物に引っかかって破断する恐れがあります。必ずスティックのりや両面テープで密着させ、その上から「〆」を記銘するのが鉄則です。
返信用封筒の折り方と入れ方:送る側になった時の流儀
自身が誰かに返信用封筒を同封して依頼書類を送る立場になった場合、その折り方と入れ方にも細やかな作法が求められます。
- 長形3号を角形2号(A4)に入れる場合:折らずにそのまま同封するのが最も丁寧ですが、幅に余裕がない場合は、返信用封筒の底面側を上に向けて1回だけ折る「二つ折り」にします。宛名が隠れない配慮が基本です。
- 長形3号同士の場合:返信用封筒を「三つ折り」にして同封します。この際、宛名面が見えるように外側にして折るのが、相手が開封した瞬間に内容物を把握できる思いやりとされています。
- 切手の事前貼付:相手に返送を依頼する以上、返信用の切手はあらかじめ規定料金分(110円)を確実に貼っておくのが大原則です。