この名場面の被害者となったのが、賞金稼ぎとして名を馳せていたプロデュエリスト、バンデット・キース(キース・ハワード)です。舞台となったのは、全米デュエル大会の決勝戦という大舞台でした。
全米チャンピオンの座と莫大な賞金を狙うキースに対し、ペガサスは序盤から余裕の態度を崩しません。左目に宿した「千年眼(ミレニアム・アイ)」の力によるマインドスキャンでキースの手札や心理戦術を完全に読み切っていたペガサスは、自ら戦うことすら放棄します。ペガサスは紙切れに数行の指示をペンで走り書きし、観客席にいた帽子をかぶった普通の少年・トムを指名して自らの席に座らせたのです。
キースが場に出していた切り札「機械王」に対し、トムはペガサスのメモ通りに手札からカードをプレイしました。すると、キースの計算は根底から覆され、機械王はあっけなく粉砕されます。トッププロとしての自負を抱いていたキースは、名もない少年に公衆の面前で敗北するという最大の屈辱を味わい、このトラウマが後の狂気と王国編での復讐心へとつながっていくことになります。