最後の足取りが途絶えた場所が山岳地帯に近かったことから、警察と消防、山岳救助隊は鞍馬山から貴船方面にかけての大規模な遭難捜索を展開しました。ドローンや警備犬を投入し、通常の登山道だけでなく急斜面や沢筋、立ち入りが制限されている獣道に至るまで徹底的な捜索が行われました。
京都北部の山々は標高こそ数百メートル級と比較的低山に見えるものの、一歩正規のルートを外れると深い樹林帯や険しい谷が広がり、GPSの電波が届きにくい死角が点在しています。土地鑑のない外国人旅行者が道に迷い、滑落して行動不能に陥った可能性は否定できません。
一方で、広範囲かつ長期間に及ぶ山狩りにもかかわらず、本人が身につけていた衣服の破片や所持品といった遺留品が何一つ発見されていない点から、「山中での遭難ではなく、下山後に別の場所へ移動させられたのではないか」「事件に巻き込まれたのではないか」という事件性を疑う見方も根強く残っています。