検討者が陥りがちな「3つの大きな誤解」について、専門家の取材網をもとに事実を整理しておきます。
第一の誤解は、「旧耐震だから住宅ローンが組めないのではないか」という懸念です。確かに、1981年5月以前の旧耐震物件は金融機関の審査が厳しくなる傾向があります。しかし、メガバンクや一部の地方銀行・フラット35では、耐震診断結果や耐震基準適合証明、あるいは過去の大規模修繕履歴や管理体制を精査した上で、融資を実行する事例が多数存在します。「築年数だけで一律門前払い」になるわけではありません。
第二の誤解は、「団地型マンションは高齢化で廃墟化していく」というステレオタイプです。現地を実際に歩けば分かりますが、新松戸の利便性の高さゆえに、退職世代から物件を買い取った若い子育て世代や30代の一次取得者が次々と流入しています。住民層の適度な新陳代謝が起きている点は、過疎化に悩む郊外ニュータウンと決定的に異なる強みです。
第三の誤解は、「サッシ(窓枠)の断熱性や結露問題は解決できない」という思い込みです。共用部である外窓の交換は管理組合の規約制限を受けますが、専有部内側に「インナーサッシ(二重窓・内窓)」を設置することは多くの住戸で可能です。内窓を追加するだけで、断熱性能と防音性能は劇的に向上し、冬場の結露トラブルをほぼ完全に解消することができます。