ネット上のコミュニティ(X、TikTok、各種掲示板)において、実写露出に対するリスナーの反応はどのように推移してきたのでしょうか。初期に見られたセンセーショナリズムは影を潜め、現在の受容形態は極めて洗練されたものへと変化しています。
ライブ直後のSNSでは、「実写の莉犬くん、天使そのものだった」「モニター越しに見える表情の作り方がプロアイドル以上」といった歓喜の声がタイムラインを埋め尽くします。ネットカルチャーにありがちな「実物を見たら幻滅した」というネガティブなギャップはほとんど見られず、むしろ「実写を見ることで、アバターのキャラクターへの愛着がさらに深まった」という逆転現象が起きています。
一方で、顔出しを完全にオープンにしない現状に対し、配信文化に詳しくない一般層からは「なぜ最初から顔を出してタレント活動をしないのか」という疑問が呈されることもあります。しかし、ファンの共通認識としては「普段のアニメ絵があるからこそ、日常配信での距離感が心地よい」「限定された場でしか見られないからこそ、ライブチケットを必死に手に入れる価値がある」と受け止められており、ファンダムの熱狂を維持する装置として機能しています。