インターネット黎明期のフォーラムから知恵袋、SNSに至るまで長年囁かれてきたのが「おやじっちは変身してもすぐ死んでしまう」という言説です。しかし、プログラム解析や熟練プレイヤーの実証検証が示す実態は異なります。適切なお世話を続けた場合、おやじっちは初代たまごっちの全キャラクターの中で最も長生きできるポテンシャルを秘めています。
では、なぜ「すぐ死ぬ」という印象が定着してしまったのでしょうか。その理由は、変身後の「パラメータ減少スピードの異常な速さ」にあります。通常のアダルト種であれば、お腹やご機嫌のハートが1つ減るまでに数十分から1時間の猶予があります。しかし、高齢期に入ったおやじっちは、わずか15〜20分程度でお腹やご機嫌が底をつき、呼び出しを放置すると瞬く間に病気判定へ移行します。学校の授業中や仕事中に数時間目を離しただけで瀕死に陥り、帰宅したときには墓メーターが表示されていたという体験が、早期死亡の錯覚を生み出しました。
この過酷なパラメータ減少に対抗し、25歳〜30歳以上の大往生を達成するために当時編み出されたのが、公式マニュアルには載っていない「時間操作を用いた睡眠固定」という裏技です。
初代たまごっちの内部クロックは、AボタンとCボタンの同時押しによっていつでも時刻再設定が可能です。おやじっちが眠りにつく時間帯(22:00以降)は、一切のパラメータ減少が停止し、呼び出しも発生しません。日中どうしても画面を見られない時間帯は、本体の時計設定を強制的に「夜(23:00など)」に変更し、睡眠状態を擬似的に維持させることで、パラメータの激減と突然死を完全に回避できます。この時計変更テクニックは、多忙な現代のコレクターや社会人プレイヤーの間でも、生存日数を極限まで伸ばす実用的な防衛策として活用され続けています。