Q1:一般参列者が日蓮正宗の葬儀に参列する場合、自前の数珠を持参しても良いですか?
A1:一般の参列者(友人や仕事関係者)であれば、自前でお持ちの一般的な略式数珠(片手数珠)を持参して参列してもマナー違反にはなりません。ただし、焼香の際は「額に押しいただかない」という日蓮正宗の基本所作に合わせるか、静かに合掌して見送る姿勢を取ると現場で違和感を生みません。親族として日蓮正宗の席座に入る場合は、施主から数珠の扱いについて事前に説明を受けるのが通例です。
Q2:日蓮宗の檀家から日蓮正宗へ、あるいはその逆に改宗することは可能ですか?
A2:制度上・法的には個人の信教の自由に基づくため改宗は可能です。しかし、日蓮宗から日蓮正宗へ改宗する場合は、前述の「謗法払い」の儀式が必要となり、これまで祀っていた釈迦仏像や他宗の神棚、日蓮宗寺院からの過去帳・本尊をすべて返納・処分することが求められます。菩提寺の離檀料問題や親族内の菩提墓の引き継ぎで深刻な対立を招くケースが多いため、改宗前の法的手続きと親族間の十分な合意形成が必須となります。
Q3:創価学会員が日蓮正宗の大石寺や末寺へ直接参拝することはできますか?
A3:原則として自由な参拝は拒否されます。1991年の破門以降、日蓮正宗の総本山大石寺や各地の末寺は、創価学会員に対して信徒資格を認めていません。大石寺への登山参詣(戒壇の大本尊への内拝)は、日蓮正宗の信徒組織である「法華講」に正式に所属し、寺院住職の許可(添書)を得た信徒のみに厳しく制限されています。学会員が寺院を訪れる場合は、脱会して日蓮正宗信徒として再帰依(勧誡式)を受けることが求められます。
Q4:法要やお墓参りで唱える「南無妙法蓮華経」の文字数や発音に違いはありますか?
A4:お題目の文字自体はどちらも同じ「南無妙法蓮華経」の七字ですが、唱え方の節回しとテンポが明確に異なります。日蓮宗では朗詠調で節をつけてリズミカルに伸ばしながら唱えることが多く、太鼓の連打が加わることが一般的です。一方、日蓮正宗では節を極力排除し、一定の早めのテンポで均等に連続して唱題(「なんみょうほうれんげっきょ」に近い発音で連続唱題されることもある)する勤行スタイルが採られます。