大手注文住宅メーカーのアフターフォロー調査やSNSコミュニティに集まる施主の生々しい体験談を紐解くと、図面段階では想像できなかった日常のリアルが見えてきます。
「開放感に憧れて20畳のLDKに吹き抜けを組み合わせたが、冬場にエアコンの温風がすべて天井へ逃げてしまい、足元が冷え切って家族が自然とホットカーペットの周囲に固まるようになった」(30代・注文住宅施主の手記より)
また、空間が広いからこそ生じる「音の反響」を指摘する声も少なくありません。「硬質なフローリングと遮る壁のない20畳空間では、キッチンの食洗機や換気扇の稼働音、テレビの音が反響し合い、家族の会話が聞き取りづらい時間帯がある」という証言は、間取りを検討する多くの施主が見落としがちな視点です。空間が広大になるほど、吸音性のあるラグマットやファブリック製カーテン、壁面のアクセントパネルなどによる音響対策が居住性を左右します。