かつてのアバクロといえば、半裸の男性モデルが入り口で出迎え、店内はクラブのように暗く、大音量の音楽が流れる空間だった。しかし、今の店舗にその面影はない。明るく開放的な店内には、心地よい自然光が差し込み、ニュートラルな色調のクローズが整然と並ぶ。ルッキズム(外見至上主義)の象徴と批判された過去を猛省し、彼らはブランドのDNAを根本から書き換えた。
特に評価されているのが、サイズ展開の多様化だ。カーブ(曲線的な体型)ラインの導入により、これまでデニムのサイズ選びに悩んでいた多くの女性たちが「ようやく自分に合う服が見つかった」と歓喜している。押し付けがましい「セクシー」ではなく、着る人が自分らしくいられる「心地よさ」の提供。これこそが、現代の消費者の心を掴んで離さない最大の理由だ。