東山紀之が1979年の事務所入所から44年余りにわたる華々しい芸能生活に終止符を打ったのは、2023年12月31日のことでした。ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、同年9月の記者会見で「年内をもって表舞台から引退し、被害者への補償救済に人生を懸ける」と宣言した言葉通り、彼はすべてのレギュラー番組や舞台を降板しました。
タレントマネジメントを新会社(STARTO ENTERTAINMENT)へと完全に分離・移行させた後、東山が率いるSMILE-UP.は「被害補償業務の遂行と、それが完了した後の廃業」を唯一の目的とする組織となりました。2024年から2026年にかけて、東山は連日、被害者救済委員会との折衝や補償金の算定、申告者との個別面談といった極めて重くデリケートな実務に没頭しています。
関係者の証言によると、かつて毎日のストイックな筋力トレーニングと徹底した体調管理で知られた東山は、ビジネススーツに身を包み、朝から晩まで書類と向き合う日々を送っています。華やかなスポットライトを浴びていたスターが、社会的責任を果たすための重責を背負い、黒子として生きる道を選んだ覚悟は並大抵のものではありません。